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マーチン D-18(1979年製)がやってきました。 [へたなギター]

コロナ禍の影響で、しまってあったギターを出してきたのが昨年の3月。
元々もっていたマーチンD-35を下取りに出して、ヤマハLA-57を手に入れたのが6月。

そのあとは、もともとあったL-10とLA-57のヤマハ2台体制になったのですが。
どうも同じメーカで、サイズや材の違いはあるものの、音の方向性が近く感じてしまい
昨年の9月に、長年大事にしてきたL-10を下取りに出して、新しいギターを
手に入れてしまいました。

それがこちら。マーチンD-18(1979年製)です。

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トップ板はスプルース。マーチンでは珍しいシェイデッド。
一般的にはサンバースト(Sunburst:日輪)っていうことが多いのですが
マーチンではシェイデッド(Shaded:日陰)というらしいです。
個人的には、きれいな杢目が目立たないようにわざわざ塗装するのは
どうかという思いで、あまり好きではなかったのですが
この個体を見たときには、少し明るめのシェイデッドカラーと、
色の入っていない部分の日焼けが、とてもいいバランスで。
D-18のボディートリムが黒ということと、ピックの弾き傷や
ラッカー塗装のヒビ割れ(ウエザーチェック)などと合わせて、
とても落ち着いて見えたので気に入りました。

サイド&バックは、マホガニー材。
改めて言う必要がないくらい、D-18は世界一有名なマホギターですね。(笑)

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ヘッドプレートも、おそらくマホガニーでしょうか。

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ペグは、グローバー・ロートマティック。
通称「ミルクボトル」と呼ばれるモデルだと思います。

20210227-004.jpg

手元の資料だと、1978年から79年にかけてがグローバーから
シャラー製のペグへの切り替わり時期なので、
グローバーが使われていた最終時期のモデルかもしれません。
このギターには、ブルーケースがついてきました。
購入店のかたによると、1979年には、純正品はブラックケースに切り替わっていた
時期なのだそうなのですが、販売店でブルーケースをつけることが
稀にあったようです。
もしかしたら、昔のオーナさんが別で入手したことも考えられますが
嬉しいことです。

そして、このギター(個体)の最大の特徴、ボディーサイドのクラックです。(笑)

20210227-005.jpg

写真だと見にくいのですが、トップ板と平行に4~5本の
タッチアップされた線が見えます。これが全部クラックです。
内部をスマホカメラで覗いたら、6弦側サイドを中心に
トップとバックにも少しクラックが入っています。(笑)

正直、この時期のマーチンにつきもののマーチンクラックですら嫌うほど
クラックは敬遠していたのですが、この個体の音を聞いてからは、
きちっと修理された個体には、いいものもあると認識しました。

実際、クラックが入っていることで値段も安く手に入ったので
考え方によっては、お得な個体も多いかもしれませんね。

この個体は、ネックの塗装が弱っていたのと、弦高が低くなりすぎていたので
LA-57をみていただいたお店に、ネックの再塗装と弦高調整をお願いしました。
その際にも、修理状態をみていただき、きちっと修理されていて
問題ないとコメントを頂きました。(セカンドオピニオン的な?)

20210227-012.jpg

調整されて帰ってきたD-18は、とても暖かくきれいな音がします。
倍音成分は少ないのですが、その分素朴で好きな音です。
押尾コータローさんが、「マーチンは女性。」って言っておられましたが
このD-18の音を知って、なんとなく僕なりにもわかったような気がします。


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